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2020.10.02NSCA-CPT対策

9章〜冠状動脈疾患の評価〜

皆様こんにちは!

ASPトレーナースクールの山田です!

ここ数日はすっかりと気温が下がり、半袖では少し肌寒い日が続くようになってきました!

気温の急激な変化による体調管理、ご留意くださいませ!

今回はNSCA試験に頻出する9章の健康評価(スクリーニング)に関する問題を出題させていただきます!

 

問題:PAR-Q(身体活動適性質問票)に記載のない事項は下記のうちどれか?

a 過去1ヶ月以内に、通常時に胸の痛みを感じたことはあるか?

b 1年以内に心臓や肺などに関わる疾患を指摘されたことはあるか?

c めまいによるふらつき、意識の消失経験はあるか?

答え:b

解説

PAR-Qに記載されている事項は下記の通りです!

①心臓に何らかの症状がある。​または医師が勧めた運動以外の制限がある​

②運動中に胸の痛みを感じる​

③過去1ヶ月以内に、通常時に胸の痛みを感じた事がある​

④めまいによるふらつき、意識の消失経験がある​

⑤動かす事で悪化する恐れのある外科疾患がある​

⑥血圧や心疾患に関連する薬を処方されている​

⑦その他、身体活動をすべきでない理由がある​

PAR-Qは、7つの項目から構成されており、質問に対し「はい」か「いいえ」で答えるだけなので、簡単で費用効果が高いと言われております!この7つの項目のうち、いずれか1つでも「はい」に該当すると、医師への紹介が必要となります。

7つの項目については、1度しっかりと音読して頭にインプットしておきましょう!

なお、PAR-Qはあくまで健康状態を把握する上での第一段階でのスクリーニングであり、より詳しい冠状動脈疾患リスクを把握するために「健康・医療質問票」にて詳しい既往歴を確認していきます。

 

問題:Aさん(女性、57歳)は、座業中心の生活を送っており、夫が愛煙家で、Aさん自身は8ヶ月前から禁煙をしています。Aさんの父は54歳の時に冠状動脈血管再生術を受けております。Aさんの血圧は138/89、LDL値は138、HDL値は64でした。Aさんの危険因子数はいくつでしょうか?

a 3
b 4
c 5

答え:b

解説

まずは、危険因子の基準値を再確認してまいりましょう!

年齢 男性45歳以上/女性55歳以上​
家族歴​

・心筋梗塞​

・冠状動脈血管再生術​

・突然死

父の他-(兄弟/息子)が55歳以前​

母の他-(姉妹/娘)が65歳以前​

喫煙 喫煙者/禁煙6ヶ月以内の元喫煙者/受動喫煙者​
非活動的な生活習慣 週3日、1日30分以上、3ケ月以上行っていない
肥満 BMI30以上 または​

ウエスト102cm以上(男性)or 88cm以上(女性)

高血圧症 収縮期血圧140mmhg以上 拡張期血圧90mmhg以上​
脂質異常症 総コレステロール値 200mg/dl以上​

LDLコレステロール値 130mg/dl以上​

HDLコレステロール値 40mg/dl未満​

ただし、高値のHDLコレステロール値(60mg/dl以上)は、危険因子を1つ取り除く(相殺する)ことができる。

血糖値 空腹時血糖値100mg/dl以上​

上記の基準を基に、Aさんの該当する危険因子をカウントしてみましょう。

①女性57歳

→ 基準値の55歳以上なので該当

②座業中心の生活

→ 非活動的な生活習慣に該当!(座業中心と出たら、非活動的な生活習慣と認識しましょう)

③夫が愛煙家

→ Aさんは禁煙していても、受動喫煙者という判断になるので該当

④Aさんの父は54歳の時に冠状動脈血管再生術を受けている

→ 基準の55歳以前で手術を受けているので、該当

⑤血圧は138/89

→ 基準値(140/90)以下なので問題なし

⑥LDL値は138、HDL値は64

→ LDL値は基準値の130以上なので該当。しかしHDL値は60以上なので相殺

よって、危険因子は4個ということになります!

 

以上、いかがでしたでしょうか?

9章の健康評価はクライアントの命に直結する重要な項目ですので、しっかりと抑えていきましょう!

それでは、また次回の配信をお楽しみに!

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