APFはボディメイクコンテストを開催している団体のひとつです。ボディメイクコンテストはさまざまな団体が開催しており、団体ごとに特徴が異なります。
APFの場合は、ほかの団体が主催しているコンテストにない珍しいカテゴリーがあり、ボディメイクコンテストに初めて参加する方でも出場しやすいです。
この記事では、APFを解説します。APFやボディメイクコンテストを知りたい方は参考にしてください。
APFとは、Asia Physique Federationの略称です。もともとは、NPCJという名称でしたが、2021年にAPFに名称を変更しました。
名称の変更と同時に、ボディメイクコンテストの初心者や入門者が参加しやすいようにカテゴリーやルールを変えており、選手目線に立ったコンテストの運営をしている団体です。
そのため、ほかの団体では開催されていないようなカテゴリーのコンテストがあります。
APFはフィジークモデルやスポーツモデルなど、ほかの団体が主催するコンテストにもあるメジャーなカテゴリーだけでなく、次のような変わったカテゴリーもあります。
上記を順番に解説します。
キッズフィジークとは、子どもが対象のボディメイクコンテストのカテゴリーです。次の表は、キッズフィジークの概要や規定ポーズなどをまとめたものになります※1。
概要 | 普段の運動やスポーツで自然に培った体を披露するカテゴリー |
年齢 | 幼児~小学生 |
衣装 | 男の子:サーフパンツやジーンズ、ハーフジーンズ 女の子:セパレートのビキニやアスリートと同様の服装 |
規定ポーズ | フロント バック |
キッズフィジークは男女どちらでも出場可能です。幼児から小学生を対象としており、衣装や規定ポーズの自由度が高いため、ボディメイクコンテストに興味がある子どもにピッタリの内容となっています。
※1出典:APF 「Kids Physique」
ファミリーフィジークは、親子で出場することが条件のカテゴリーです。次の表は、ファミリーフィジークの外洋や規定ポーズなどをまとめたものになります※2。
概要 | 元気に成長している子どもの姿を親、兄弟、親戚、夫婦と一緒に披露するステージ |
年齢 | なし |
衣装 | 男の子:サーフパンツやジーンズ、ハーフジーンズ 女の子:セパレートのビキニやアスリートと同様の服装 |
規定ポーズ | フロント バック |
子どもだけで出場するキッズフィジークに対して、ファミリーフィジークは家族で一緒に出場できます。2名以上なら、親子だけでなく親戚同士でも出場することが可能です。
メンズシングレットモデルとは、衣服を着たままポージングする男性向けのカテゴリーです。次の表は、メンズシングレットモデルの概要や規定ポーズなどをまとめたものになります※3。
概要 | 上半身はタンクトップ、下半身はジーンズを着用して、ファッションモデルのように体を披露する |
年齢 | 記載なし |
衣装 | 上半身は規定ウェア 下半身はジーンズや類するもの |
規定ポーズ | フロント バック |
メンズシングレットモデルは水着やボディビルスーツなどのような衣装ではなく、タンクトップにジーンズといった普段着に近い格好でポーズをとります。
肌を露出している部分が少ないため、ボディメイクコンテストに慣れていない方でも参加しやすいカテゴリーです。
※3出典:APF 「MEN’S SINGRET MODEL(旧:MEN’S FITNESS MODEL)」
ウィメンズフィットウェアモデルは市販のフィットネスウェアやスニーカーを着用するカテゴリーです。次の表は、ウィメンズフィットウェアモデルの概要や規定ポーズなどをまとめたものになります※4。
概要 | 女性的な健康美を競い、メイクや髪形、ウェアのセンスなどが重要視される |
年齢 | オープンと満40歳以上のクラスにわかれている |
衣装 | 市販の2ピーストレーニングウェア 下半身はショートレギンスとロングレギンスのどちらでも良い スニーカー着用 |
規定ポーズ | フロント バック |
ウィメンズフィットウェアモデルはトレーニングをしているときのような衣装を着て参加するカテゴリーです。ボディメイクコンテストに初めて出場する方でも参加しやすい内容ですが、規定ポーズに注意事項があるため確認しましょう。
※4出典:APF 「WOMEN’S FITWEAR MODEL」
APFに出場するメリットは以下のとおりです。
上記を順番に解説します。
ボディメイクコンテストは筋肉や鍛えた肉体美を表現するコンテストのため、面積の少ない水着や衣装を着ることが多いです。
APFは初心者向けのカテゴリーが多く、カテゴリーによっては衣服着たままポージングをすることができます。水着姿でポージングするのに慣れていない方でも参加しやすい大会です。
APFは次のように変わったカテゴリーがあります。
上記以外にも、メンズストリートモデルやスキニーファッショニスタ、ランウェイモデル、モノキニクラスなど、あまり一般的ではないカテゴリーのコンテストを開催しています。
とくに珍しいのが、キッズフィジークのような小学生以下の子どもが参加できるカテゴリーも用意されていることです。子どもがボディメイクコンテストに興味を持ったら、APFを教えてあげましょう。
APFに出場するための注意点は以下のとおりです。
上記を順番に解説します。
APFのコンテストに出るためには、次の手順でAPFカードを登録する必要があります。
APFカードはスマートフォンやタブレットに表示されるデジタルカードで、APFが運営するコンテストに出場する際には、選手登録期限1ヵ月以内には登録を済ませておく必要があります。
APFカードを申込んだら、あとは出場したいコンテストのカテゴリーに申込み、料金を支払うだけです。
APFはカテゴリーごとに衣装やポージングなどの内容が異なります。次の表は、APFのクラシックサーフモデルとメンズシングレットモデルの違いをまとめたものになります。
衣装 | 審査基準 | |
---|---|---|
クラシックサーフモデル※5 | ショートボックスタイプのスイムウェア | 細身で、程良く筋肉が発達したバランスの良い体 体だけでなくヘアスタイルやウェアも評価の対象 |
メンズシングレットモデル※6 | 上半身は規定ウェア 下半身はジーンズや類するもの |
ファッションモデルのような体型やポージングを評価する |
クラシックサーフモデルはビーチサイドやプールサイドで似合う姿が評価の対象となります。そのため、衣装はショートボックスタイプのスイムウェアで、上半身だけでなく下半身も重要です。
一方、メンズシングレットモデルはファッションモデルのような体型やポージングが評価されるため、タンクトップにジーンズといった衣装を着こんで出場します。
衣装や審査基準が異なると、トレーニングメニューや摂取するべき栄養素なども異なるため、事前に概要を確認しておきましょう。
※5出典:APF 「CLASSIC SURF MODEL」
※6出典:APF 「MEN’S SINGRET MODEL(旧:MEN’S FITNESS MODEL)」
ボディメイクコンテストでは鍛えた体を仕上げるカラーリングが認められています。
APFでもカラーリングの使用は認められていますが、指定のカラーリング業者以外のカラーリングは失格です。指定業者はコンテストごとに異なるため、出場したいコンテストでの規定を確認しましょう。
APFに出場するまでの流れは以下のとおりです。
上記を順番に解説します。
APFはさまざまなカテゴリーがあり、カテゴリーごとに衣装の内容や審査基準、ポージングなどが異なります。
そのため、まずは出場したいコンテストのカテゴリーを決めて申込みましょう。
出場したいコンテストのカテゴリーが決まって申込みをしたら、指定されている衣装を用意しましょう。
カテゴリーごとに衣装は異なり、場合によっては公式サイトで購入可能です。
ポージングとはコンテスト中に鍛えた体を見せる姿勢のことです。
カテゴリーごとに規定ポーズや注意事項が決まっており、違反すると減点される恐れがあります。
カテゴリーにもよりますが、APFは規定ポーズにフロントとバックが多いので、集中的に練習しましょう。
カテゴリーごとに審査基準も異なります。APFの大会に出場したい方は、審査基準を確認して、審査における評価が高い身体作りを目指しましょう。
APFに出場するためのトレーニングのポイントは以下のとおりです。
上記を順番に解説します。
APFは出場するカテゴリーにもよりますが、筋肉量よりも姿勢の良さや立ち姿が重視される傾向があります。
そのため、筋トレのような無酸素運動だけでなく、ウォーキングや水泳などの有酸素運動も必要です。有酸素運動は筋トレの後に20分~1時間程度おこなうと効果的とされているため、筋トレのあとのトレーニングメニューに加えてみましょう。
カテゴリーごとに審査基準は異なるため、審査の対象にならないようなトレーニングをおこなうことは効率が悪いです。
たとえば、メンズシングレットモデルはジーンズとタンクトップを着用してポージングを取るため、下半身や腹筋などが衣装に隠れます。
筋肉が露出するのは腕や肩周りだけなので、腕や肩の筋肉を重点的に鍛えると良いでしょう。
上記のように、出場したいカテゴリーの審査基準に合った身体作りをおこなうようにしましょう。
審査基準で評価される体作りをトレーニングだけで達成することは難しいです。
体を絞るために食事を減らしてしまうと、逆に筋肉が減ってしまったり、肌の色つやを失ったりする可能性があります。また、睡眠の質が低下していると、トレーニングをしても筋肉が付きづらい場合があるため注意が必要です。
APFのコンテストで活躍したいと考えている方は、食事や睡眠などの日々の生活を見なおすようにしましょう。
審査基準に合ったトレーニングメニューを組んだり、生活習慣を見なおしたりするためにはある程度の知識が必要です。
ご自身でトレーニングメニューや生活習慣を見なおすなら、パーソナルトレーナーの資格取得も検討しましょう。
NSCA-CPTやCSCS、NESTA-PFTなどのパーソナルトレーナーの資格はトレーニングの知識だけでなく、生活習慣を見直すことに役立つ知識を身に付けることが可能です。
また、パーソナルトレーナーの資格を取得していれば、将来的にトレーナーとして働く際に役立ちます。APFに出場するためのトレーニングを効率良くするために、パーソナルトレーナーの資格を取ることも検討してみましょう。
APFはさまざまなカテゴリーのボディメイクコンテストを開催している団体で、カテゴリーによっては大人だけでなく子どもも参加できます。
また、衣服を着たまま出場できるカテゴリーがあるので、ボディメイクコンテストに初めて出場する方でも参加しやすいです。
出場したいカテゴリーのルールや審査基準を確認し、トレーニングをおこなって出場してみましょう。
ASPトレーナースクールではNSCA-CPTやCSCS、NESTA-PFTの取得を目指せるカリキュラムがあります。
APFに出るためのトレーニングに関する知識を身に付けることができます。身体を鍛えることを通じてパーソナルトレーナーの仕事に興味を持った方は、開業までサポートしてもらえるカリキュラムも検討してみましょう。
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