サマー・スタイル・アワードは夏が似合う男性や女性を決めるコンテストです。ほかのコンテストに比べてカテゴリーの数が多く、初心者でも参加しやすい傾向があります。
一方で、ほかのコンテストでは開催していないようなカテゴリーもあるため、事前に内容や注意事項などを知っておくと良いでしょう。
この記事では、サマー・スタイル・アワードを解説します。サマー・スタイル・アワードへの参加を考えている方は、参考にしてください。
サマー・スタイル・アワードとは?
サマー・スタイル・アワードとは、株式会社ドリームコレクションが主催しているコンテストです。
「その夏が一番似合う男性・女性を決める大会」がコンセプトで、健康的で逞しく、スタイルや恰好が良い競技者を追求します。
カテゴリーによっては身長別のクラスわけをしており、ほかの団体が主催するコンテストでは聞かないようなカテゴリーがあることも特徴です。
なお、2015年に開催された比較的新しいコンテストのため、年度によってカテゴリーの名称やルールなどが異なる場合があります。
サマー・スタイル・アワードに出場するメリット
サマー・スタイル・アワードに出場するメリットは以下のとおりです。
- 大会の数が多い
- 初心者でも参加しやすい
- 賞金が出る
上記を順番に解説します。
大会の数が多い
サマー・スタイル・アワードは日本各地で予選大会を開催しており、優秀な成績を収めると決勝大会(アマチュア)やJAPAN PRO GRAND PRIXに出場可能です。
2024年度は28大会の開催を予定しており、日本各地で大会がおこなわれる予定です。大会の数が多く、地方でも開催される予定なので、興味がある方はチェックしてみましょう。
初心者でも参加しやすい
サマー・スタイル・アワードは、ほかの団体も含めてボディメイクコンテスト未経験者のみが参加できるコンテストを開催しています。
大会名に「新人類」が入っている場合、未経験者のみが出場している大会なので、初心者でも参加しやすいです。
また、サマー・スタイル・アワードはカテゴリーが細分化されており、高校生向けや親子向けなどの競技もあるため、ほかの団体が主催するコンテストでは得られない体験を味わえる可能性があります。
賞金が出る
サマー・スタイル・アワードは国内のコンテストとしては珍しく、賞金が出ます。
日本各地でおこなわれた予選を勝ち進んだ競技者が一堂に会する「JAPAN PRO GRAND PRIX 2023」では、各カテゴリーの上位者に対して総額200万円(全部門の合計)の賞金が用意されました。
上位に入らないと賞金は手に入りませんが、モチベーションアップにはつながることでしょう。
サマー・スタイル・アワードのカテゴリー
ボディメイクコンテストのカテゴリーとは、競技の種類を指します。
サマー・スタイル・アワードでは、ほかの団体が主催するコンテストでは聞いたことがないカテゴリーや、37歳以上を対象としたマスターズなどがあるため、出場したい方は内容を確認しましょう。
サマー・スタイル・アワードのカテゴリーを順番に解説します。
クラシックフィジーク
クラシックフィジークは、全体的な筋肉量や厚みなどのバランスを重視するカテゴリーです。
一般的なクラシックフィジークはボディビルとフィジークの両方の要素を兼ね備えたカテゴリーといわれています。ボディビルのような筋肉量は不要ですが、フィジークよりも筋肉が発達しており、全身のバランスが良いほど評価が高いです。
サマー・スタイル・アワードではボディビルに相当するカテゴリーがなく、クラシックフィジークが男性向けカテゴリーの中で、求められる筋肉量がもっとも多くなっています。
フィジーク
フィジークは、全体的な筋肉の発達具合と厚み、身長とのバランスなどを見るカテゴリーです。
フィジークはクラシックフィジークほど筋肉量を求められませんが、ある程度の筋肉量と絞り具合などは審査されます。また、サーフパンツでの審査となり、パンツを履いたときのバランスや恰好良さも重要なポイントです。
スポーツモデル(ビースティ)
スポーツモデル(ビースティ)は身長によってクラスわけされ、筋肉の発達状態やバランスなどを審査するカテゴリーです。
サマー・スタイル・アワードのカテゴリーの中では、中ぐらいの筋肉量を求められています。また、本カテゴリーは身長でクラスわけされており、身長とバランスの良い筋肉量になるようにトレーニングしましょう。
スタイリッシュガイ
スタイリッシュガイは、スポーツモデル(ビースティ)ほど筋肉量を必要としていないカテゴリーです。
スタイリッシュガイはスポーツモデル(ビースティ)よりも筋肉量を必要としていないため、文字通りスタイリッシュな恰好良さを追求したカテゴリーです。
身長でクラスわけしているため、申込む前にはご自身の身長を計測して、クラスを間違えないようにしましょう。
サーフモデル
サーフモデルは、サーフパンツを履いた状態のトータルバランスを審査するカテゴリーです。
サーフモデルでは、サーフパンツが似合っているかどうかが審査対象になるため、ボディビルのような筋肉量は必要ありません。また、審査対象に「脚は審査に含まれていない」と明記されていることもポイントです。
サーフパンツのサイズ感やカラーも重要になってくるため、センスが重要になります。
ウィメンズスポーツモデル
ウィメンズスポーツモデルはバランスの取れたスタイルやパフォーマンスなどを重視する女性向けのカテゴリーです。
ウィメンズスポーツモデルはサマー・スタイル・アワードの女性向けカテゴリーの中で、もっとも筋肉量を求められます。筋肉の発達具合やバランスだけでなく、脂肪の少なさやアウトラインなど、細かい部分まで審査対象となっていることがポイントです。
トレーニングだけでは難しいカテゴリーのため、食事や生活習慣の見直しもおこないましょう。
ビキニ(ペティ)
ビキニ(ペティ)は筋肉の発達具合だけでなく、メイクやヘアースタイルも重要になってくる女性向けカテゴリーです。
ビキニ(ペティ)では、メイクやヘアースタイルも含めた全身のバランスが審査対象になり、女性らしく優雅でセクシーなボディメイクが評価を獲得しやすいです。
審査基準の中に、「女性の6パックは減点対象」と明記されているため、腹筋に関するトレーニングには注意しましょう。
ビューティーフィットネスモデル
ビューティーフィットネスモデルは、モノキニビキニを着用した女性向けカテゴリーです。
モノキニビキニという特殊な形状の水着を着用してポージングを取ります。通常のビキニに比べて面積が広く、トレーニングを始めたばかりの方でも挑戦しやすいため、気になる方は詳細を確認してみましょう。
ビキニモデル
ビキニモデルはビキニ(ペティ)ほどの筋肉量は求められないカテゴリーです。
ビキニモデルは審査基準がビキニ(ペティ)と共通していますが、筋肉量は求められていません。そのため、ビューティーフィットネスモデルと同様にトレーニングを始めたばかりの方でも気軽に挑戦しやすいです。
ドレス
ドレスは女性らしい健康的で美しい体を審査するカテゴリーです。
ドレスは規定ドレスに身を包んだ女性たちがポージングするカテゴリーとなっており、華やかな雰囲気が特徴的です。
初心者向けのカテゴリーとなっており、ほかのカテゴリーに比べて引き締まっていることよりもハリのある体や、ドレスに適したボディライン、ウォーキング、ポージングなどが求められます。
レギンスモデル
レギンスモデルは、フィットネスウェアを着たままポージングする女性向けカテゴリーです。
レギンスモデルはボディメイクコンテストに初めて出場する方向けのカテゴリーです。ほかのカテゴリーと比べて求められる筋肉量は少なく、ライトな仕上がりでも入賞できる可能性はあります。
また、大会によっては未経験者のみ、入賞経験なしなどの条件があるため、申込む際は注意しましょう。
カレッジ
カレッジは大学生や専門学生を対象としたカテゴリーです。
カレッジは18歳~22歳の若者を対象としたカテゴリーで、男性でも女性でも申込むことができます。なお、男性と女性で競技服や規定ポーズが異なるため、申込む前に確認しておきましょう。
甲子園
甲子園は18歳以下の男子高校生を対象としたカテゴリーです。
18歳までの男子高校生や対象年齢の方なら出場でき、高校生年代という成長過程中の体がどれだけ仕上がっているかを競います。ほかのカテゴリーに比べて開催している大会が少ないため、出場したい方は早めに申込みましょう。
親子モデル
親子モデルは、親子でボディメイクコンテストに参加可能なカテゴリーです。
親子モデルは文字通り、親御さんとお子さまで出場できるカテゴリーです。2名以上なら出場可能となるため、親子3人や、父親と兄弟姉妹の組み合わせなどでも出場できます。
ペアモデル
ペアモデルは、男女一緒にボディメイクコンテストに出場できるカテゴリーです。
ペアモデルでは男女が一斉に舞台上でパフォーマンスをします。競技服はサーフパンツとビキニで、ほかのカテゴリーに比べて審査基準のポイントが少ないため、トレーニングを始めたばかりの方でも参加しやすいです。
グラマラス
グラマラスは、健康的なスタイルを競う女性向けカテゴリーです。
グラマラスはボディメイクコンテストではありますが、ほかのカテゴリーに比べて筋肉の発達具合は重要視されず、女性らしいS字ラインや砂時計のアウトラインなどが評価対象となります。
サマー・スタイル・アワードへの参加方法
サマー・スタイル・アワードへの参加手順は以下のとおりです。
- 参加したいコンテストとカテゴリーを決める
- 選手登録の手続きを進める
- 自動返信メールのURLからオンデマンド版アンチドーピング講習を視聴する
- 出場したい大会にエントリーする
基本的に、各カテゴリーの年齢や身長などの出場条件を満たしていれば出場は可能です。
ただし、一部のコンテストは特定のコンテストで優勝したPRO選手のみ申込むことができます。
サマー・スタイル・アワードの注意事項
サマー・スタイル・アワードの注意事項は以下のとおりです。
- サマー・スタイル・アワードにはボディビルは無い
- アンチドーピング講習を受講する
- 公式水着の着用が必要
上記を順番に解説します。
サマー・スタイル・アワードにはボディビルは無い
サマー・スタイル・アワードはカテゴリーの数が多く、複数のカテゴリーに登録して出場することが可能です。
しかし、ボディビルのような筋肉量を競うカテゴリーはありません。筋肉の発達具合や筋肉量を追求したい方は、別の団体のコンテストを挑戦してみましょう。
アンチドーピング講習を受講する
サマー・スタイル・アワードは出場する選手に対して、アンチドーピング講習を受講することを求めています。
講習は選手登録申込み後にメールに記載されているURLを開くと視聴可能です。コンテスト出場までに視聴しましょう。
公式水着の着用が必要
サマー・スタイル・アワードはカテゴリーごとに競技服の指定があります。
カテゴリーによっては、サマー・スタイル・アワードが販売している競技服の着用が求められており、公式が指定している水着以外では失格となるため、事前に用意しておきましょう。
サマー・スタイル・アワードに出場するためのトレーニングを効果的にするポイント
サマー・スタイル・アワードに出場するためのトレーニングを効果的にするポイントは以下のとおりです。
- カテゴリーにあったトレーニングメニューを組み立てる
- 食事や睡眠などを見直す
- トレーニングや栄養に関する知識を身に付ける
上記を順番に解説します。
カテゴリーにあったトレーニングメニューを組み立てる
サマー・スタイル・アワードはカテゴリーごとに審査基準が異なります。
次の表は、サマー・スタイル・アワードのクラシックフィジークとサーフモデルの審査基準を比較したものになります。
|
審査基準 |
クラシックフィジーク※1 |
全体的な筋肉量・厚み・バランスを重要視する
上半身のシルエットがVシェイプであることが求められる
上半身、下半身共に丸くボリュームのある筋肉が求められる
筋肉のセパレーションが表現できている
バキュームをおこなえると好ましい |
サーフモデル※2 |
サーフパンツが似合っているか、トータルバランスを審査する
ボディビルのような筋肉量を求めていない
脚は審査に含まれていない |
クラシックフィジークとサーフモデルの大きな違いは、脚が審査基準に含まれているかどうかです。
サーフモデルはサーフパンツを履いた状態のスタイルを審査されるため、脚が審査対象に含まれていません。そのため、脚を集中的にトレーニングする必要はありません。
一方、クラシックフィジークは全身のバランスが重要視され、下半身も鍛える必要があります。
上記のように、カテゴリーごとに求められている筋肉量や審査の対象が異なるため、審査基準に合ったトレーニングをおこないましょう。
※1出典:サマー・スタイル・アワード 「クラシックフィジーク部門 (旧:クラシックスポーツ)」
※2出典:サマー・スタイル・アワード 「サーフモデル部門」
食事や睡眠などを見直す
カテゴリーごとの審査基準に合ったボディメイクをトレーニングだけで目指すことはできません。
サマー・スタイル・アワードでは健康的な逞しさや美しさ、恰好良さを追求しているため、食事量や脂質の摂取量を極端に減らすダイエットのような食事内容を続けていると、審査で高評価を得ることは難しいです。
また、睡眠の質が低下していると髪や肌のハリが失われ、舞台上のパフォーマンスにも悪影響を及ぼす可能性があります。
サマー・スタイル・アワードに出場したいと考えている方は、食事内容や睡眠の質などを見直してみましょう。
トレーニングや栄養に関する知識を身に付ける
コンテストで活躍するためには、適切なトレーニングをおこない、生活習慣を見直す必要があります。
しかし、適切なトレーニングや生活習慣の見直しにはトレーニングや栄養に関する専門的な知識や技術が必要です。
パーソナルトレーナーにトレーニングを依頼する方法もありますが、ご自身でトレーニングや栄養に関する知識を身に付ける方法もあります。
パーソナルトレーナー向けの資格であるNSCA-CPTやNESTA-PFTなどは、トレーニングや栄養に関する知識や技術が身に付くため、おすすめの資格です。
まとめ
サマー・スタイル・アワードは夏が似合う男性、女性を決めるボディメイクコンテストです。
カテゴリーの数が豊富で、新人しか参加できないコンテストや、トレーニングを始めたばかりの方向けのカテゴリーもあるため、ボディメイクコンテストの初心者でも参加しやすい傾向があります。
コンテストに出場したいと考えるような向上心やポテンシャルがある方には、パーソナルトレーナーの資格取得がおすすめです。トレーニングや栄養に関する知識が身に付くだけでなく、仕事として生かすことができます。
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