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2024.05.21コラム

ミスター・オリンピアとは?カテゴリーや歴史、活躍した日本人、出場方法などを解説

ミスター・オリンピアとは、世界最大規模のボディメイクコンテストです。歴史が古く、出場する選手は一定以上の成績を修めている方ばかりのため、世界最高峰の大会とも呼ばれています。

条件を満たさないと出場できないので、目指している方は知っておくと良いでしょう。

この記事では、ミスター・オリンピアを解説します。ミスター・オリンピアへの参加を目指している方や、ボディメイクコンテストに興味がある方は参考にしてください。

 

ミスター・オリンピアとは?

ミスター・オリンピアとは年に1回おこなわれているボディメイクコンテストです。

ボディメイクコンテストとしては最大規模の大会で、過去の優勝者にはアーノルド・シュワルツェネッガー氏もいます。

大会を主催しているのはIFBBで、ミスター・オリンピアに出場できるのはIFBBプロを取得しており、IFBBが主催している大会で一定以上の成績を修めていることが条件です。

 

IFBBとは?

IFBBとは、International Federation of Bodybuilding and Fitnessの略称で、国際的なボディメイクコンテストを主催している団体です。

エンターテインメント性を重視したボディメイクコンテストを主催している団体で、ミスター・オリンピアに出場するには、IFBBプロカードを取得する必要があります。

日本ではFWJという傘下の組織があり、主催している大会で好成績を修めるとIFBBプロを取得できる大会に進出できるため、ミスター・オリンピアに興味がある方はFWJに参加してみましょう。

 

ミスター・オリンピアのカテゴリー

ミスター・オリンピアのカテゴリーは以下のとおりです。

  • ミスター・オリンピア
  • 212オリンピア
  • メンズフィジーク
  • クラシックフィジーク
  • ミス・オリンピア
  • フィットネス
  • フィギュア
  • ビキニ
  • ウィメンズフィジーク
  • ウェルネス

上記を順番に解説します。

 

ミスター・オリンピア

大会名を冠している花形カテゴリーで、ほかのコンテストではいわゆるボディビルに相当している男性向けのカテゴリーです。

筋肉の形やバランスも重要ですが、筋肉量をもっとも重視されています。また、後述の212オリンピアと違い、体重制限がありません。

ちなみに、アーノルド・シュワルツェネッガー氏が1970年~1975年と1980年に優勝したカテゴリーがミスター・オリンピアです。

 

212オリンピア

212オリンピアは、212ポンド以下(約96kg以下)のボディビルのカテゴリーです。

基本的な審査基準はミスター・オリンピアと同じですが、体重制限以下での筋肉量やバランスなどを競うため、ミスター・オリンピアとは違ったトレーニングが必要になります。

 

メンズフィジーク

メンズフィジークはハーフパンツを履き、自然なポージングで競うカテゴリーです。

ミスター・オリンピアや212オリンピアのように筋肉量を競うのではなく、引き締まった肉体とパンツでの立ち振る舞いなどが審査対象となるため、スタイルの良さが重要になります。

 

クラシックフィジーク

クラシックフィジークはミスター・オリンピアとメンズフィジークの両方の要素を併せ持ったカテゴリーです。

メンズフィジークと同様にアウトラインや筋肉の輪郭なども重要ですが、皮下脂肪の少なさや筋肉の大きさなどミスター・オリンピアの要素が混じっており、トータルでのバランスが審査対象となります。

 

ミス・オリンピア

ミス・オリンピアは女性用のボディビルのカテゴリーです。男性用のミスター・オリンピアと同様に筋肉の大きさや形、量、絞りによるカットなどが審査対象になります。

2015年~2019年までは開催されていませんでしたが、2020年から復活しています。

 

フィットネス

フィットネスは全身の仕上がりや運動能力で競う女性向けのカテゴリーです。

ほかのカテゴリーと同様にポージングを取ってパフォーマンスをするラウンドと、ダンスやエアロビクスなどのパフォーマンスを披露するラウンドにわかれています。そのため、肉体美だけでなく、運動神経や身体能力も必要です。

 

フィギュア

フィギュアは全身の筋肉バランスやスタイルなどが重要になる女性向けのカテゴリーです。

ミス・オリンピアほど筋肉量は重要視されず、全身の筋肉のバランスや絞り具合などで審査されます。

 

ビキニ

ビキニは脚線美やヒップラインが審査基準になっている女性向けのカテゴリーです。

鍛え上げた体に加えて、ヘアスタイルやメイク、ウォーキングなども審査の対象になります。

 

ウィメンズフィジーク

ウィメンズフィジークは、女性らしさや特有の芸術美を競うカテゴリーです。

ミス・オリンピアで「女性らしさ」が審査基準で重要視されず廃止されたときに新設されました。そのため、筋肉の大きさよりも女性らしさや芸術性の高い体のほうが良い評価を得られる傾向があります。

ミス・オリンピアが2020年に復活しても、ウィメンズフィジークのカテゴリーはのこっています。

 

ウェルネス

ウェルネスは2021年に新設された女性向けのカテゴリーです。

女性らしい華やかな雰囲気と、大きな脚やお尻の筋肉などが重要視されており、下半身にボリュームがある選手が活躍しています。

 

ミスター・オリンピアの歴史

 

ミスター・オリンピアはIFBBの創始者でもあるジョー・ウイダー氏により1965年に開催されました。

1970年代にアーノルド・シュワルツェネッガー氏が6連覇を達成するころには、ボディビルとミスター・オリンピアの知名度が一気に上昇します。

1980年~1990年ごろはスター選手が何人も輩出されており、リー・ヘイニー氏の8連覇や、ドリアン・イェーツ氏の6連覇などの偉業が達成されました。

一方で、1990年までは筋肉量の多さとバランスが重視されていましたが、1990年代以降は筋肉量の多さに重点が置かれるようになります。

ミスター・オリンピアやミス・オリンピアで筋肉量が重要視されるようになると、2010年代以降には、フィジークやクラシックフィジーク、ウェルネスなどのバランスを重視したカテゴリーが新設され、現在では11種類のカテゴリーがあるコンテストです。

 

ミスター・オリンピアで活躍した日本人

山岸秀匡氏はミスター・オリンピアに通算10回出場した日本人です。

2015年にミスター・オリンピアのカテゴリーに出場して3位に入賞、2016年にアーノルド・クラシック212で日本人初優勝を成し遂げ、ビッグヒデの愛称で親しまれています。

 

ミスター・オリンピアに出場する方法

ミスター・オリンピアはIFBBプロの資格を持っている方が出場できる大会です。IFBBが主催する国際大会で好成績を修めてIFBBプロカードを取得したうえで、次のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • ミスター・オリンピアでの5年以内の優勝
  • 前年度ミスター・オリンピアでの6位以内の入賞
  • マスターズ・プロフェッショナル・ワールド・チャンピオンシップスでの優勝
  • 出場したい年のアーノルド・クラシックでの6位以内の入賞
  • 出場したい年のニューヨーク・メンズ・プロフェッショナルでの5位以内の入賞
  • 上記以外のIFBB主催の大会での3位以内の入賞

なお、上記の条件を満たしてなくても、主催者側が特別招待選手で1名だけを推薦するケースもあります。

 

アマチュアがIFBBプロの資格を手に入れる方法

現時点でアマチュアの方は、ミスター・オリンピアに出場するためにIFBBプロを取得することから始めましょう。

日本でIFBBプロの資格を手に入れる手順は以下のとおりです。

  1. FWJが主催しているリージョナル大会に出場する
  2. プロクオリティに出場する
  3. プロクオリティで好成績を修めてプロカードを獲得する

リージョナル大会はIFBBにおける地区大会で、出場しておけば同年中に開催しているプロクオリティに参加可能です。

プロクオリティはIFBBプロカードが発行される大会で、日本ではマッスルコンテストやFWJ Olympia Amateur Japanなどが該当します。

プロクオリティ大会で優秀な成績を修めるとIFBBプロカードが発行されるため、興味がある方はリージョナル大会から出場してみましょう。

 

ミスター・オリンピアに出場するためのトレーニングを効果的にするポイント

ミスター・オリンピアやボディメイクコンテストに出場するためのトレーニングを効果的にするポイントは以下のとおりです。

  • 出場したいカテゴリーにあったトレーニングをおこなう
  • 食事や睡眠などの生活習慣も見直す
  • トレーニングや栄養に関する知識を身に付ける

上記を順番に解説します。

 

出場したいカテゴリーにあったトレーニングをおこなう

ミスター・オリンピアやボディメイクコンテストにはいくつものカテゴリーがあり、カテゴリーごとに審査基準が異なります。

次の表はFWJが主催するメンズフィジークとボディビルの審査基準を比較したものです。

 

  審査基準
メンズフィジーク※1 体全体の形やバランス、パンツでの立ち振る舞いなどを審査する
ボディビル※2 筋肉の発達具合や皮下脂肪の少なさ、ポージングの美しさなどを審査する

 

ボディビルで高評価を得られるようなトレーニングで筋肉量を増やしても、メンズフィジークでは評価されない可能性があります。

そのため、ボディメイクコンテストに出場したい方は、出場するカテゴリーの審査基準に合ったトレーニングをおこないましょう。

※1出典:FWJ「Men’s Physique – Fitness World Japan」
※2出典:FWJ「Bodybuilding – Fitness World Japan」

 

食事や睡眠などの生活習慣も見直す

トレーニングだけではボディメイクコンテストで好成績を修められる身体作りはできません。

たとえば、ボディビルに出場したい方は筋肉量を増やすためにたんぱく質を多く摂取する必要があり、メンズフィジークに出場したい方によっては食事の摂取量を減らして体を絞ることを求められます。

女性の場合は髪形やメイクなども審査の対象になる場合があるので、カロリー摂取や栄養素のバランスだけでなく、髪や肌のハリのためにも睡眠の質の向上も考えましょう。

 

トレーニングや栄養に関する知識を身に付ける

ボディメイクコンテストで好成績を修めるには、審査基準に合ったトレーニングメニューを考案し、摂取カロリーや栄養素を計算して、睡眠を含めた生活習慣を見なおす必要があります。

ご自身でトレーニングメニューや食事メニューを考えるなら、正しい知識を身に付けておくべきです。

NSCA-CPTやNESTA-PFTなどのパーソナルトレーナーの資格では、トレーニングや食事に関する知識が身に付くため、取得を検討してみましょう。

 

まとめ

ミスター・オリンピアは世界でもっとも規模の大きなボディメイクコンテストです。

出場するためにはIFBBプロカードを獲得し、国際大会で一定以上の成績を得る必要があります。アマチュアの方は、リージョナル大会やプロクオリティで好成績を得てIFBBプロカードを手に入れましょう。

そのためには、トレーニングや栄養に関する知識を身に付けておくことが大切です。

 

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ボディメイクコンテストで好成績を修めたい方や、トレーニングや生活習慣などに関する知識を身に付けたい方は、まずは無料体験授業を受講してみましょう。

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