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2021.04.03NSCA-CPT対策

NSCA対策1章 筋、神経、骨格系の構造と機能

皆さんこんにちは!

ASPトレーナースクールの小長井です!

本日は1章の『筋、神経、骨格系の構造と機能』について解説させていただきます。

トレーナーとして基礎の部分ではありますが、基礎であるからこそ、こちらの知識なしでトレーナーを語ることは出来ないと考えております。
※こちらの知識を追求しただけトレーナーとしての質が高まってくるとも個人的には考えております。

身体の構造についてどこまで理解しているか腕試しとして問題を解いてみてください。

 

 

問題:タイプIIⅹ線維の説明として不適切なものは次のうちどれか?

 

a, 高い無酸素性代謝能力を備えている

b, 中程度の酸化能力を持ち疲労耐性を有している

c, 収縮速度が速い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答: b

 

解説

筋肉は腱が骨に付着し関節をまたいだ状態で存在しています。このようにまたいで存在することで骨格を動かすことを可能にしている筋肉のことを骨格筋と言います。
※心臓は心筋、内臓は平滑筋と呼ばれています。

骨格筋の内部は以下のように細分化し細かい仕組みとなっています。

骨格筋(筋外膜に包まれている)→筋束(筋周膜で包んでいる)→筋線維(筋内膜で包んでいる)→筋原線維
※今回の問題で特に重要なため筋線維は赤字

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筋原線維の中には筋肉の収縮機能を決定させるサルコメアが存在しています(筋肉の最小単位)。
言い換えれば、筋原線維で筋肉の収縮が行われているということになります。

また筋肉にはいくつかの種類が存在し、その種類分けは筋線維で判断されます。

筋線維は3つの種類に分けることが出来ます。

・遅筋(タイプI)

・中間筋(タイプIIa)

・速筋(タイプIIb)

 

遅筋は爆発的な力を作り出すことはできませんが、長時間の運動を可能にしてくれる云わばスタミナに特化した筋線維(以下、筋肉)です。
速筋は長時間の運動は難しいですが、瞬間的に大きな力を作り出すことが出来るスプリンター系の筋肉です。
そして中間筋は遅筋と速筋の中間的性質を持つ優秀な筋肉です。

遅筋は赤色をしており、速筋は白い色をしているという特徴もあります。

お魚を想像していただけると上記内容がより頭に入りやすくなるかもしれません。

常に泳ぎ続けているお魚のことを回遊魚と言います。マグロは代表的な回遊魚であり、寝ている間でさえ泳いでいます。そのため持久力のある筋肉が必要になってくるため、マグロのような回遊魚は遅筋が発達しています。
一方ヒラメのような白身魚はお察しの通り速筋が発達しているお魚になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし、速筋は鍛えることでスタミナも兼ね備えた中間筋へとシフトしていくことが可能となってきます。
※中間筋と呼ばれていますが、タイプ上の呼び名では速筋よりになります。

前置きがかなり長くなってしまいましたが、問題の解説に入っていきたいと思います。

タイプIIxとはタイプIIbのことを指します。
※諸説ありますがタイプIIbとは古い教科書、資料での記載となります。

そのため問題で問われているのは中間筋ではなく、速筋の特徴についてということになります。

タイプIIaとタイプIIx(b)は俗に言う筋トレのようなレジスタンストレーニングで鍛えることが出来ます。基本的にレジスタンストレーニングは無酸素運動にあたり、特に高い無酸素性代謝能力を有しているのはタイプIIx(b)であるため選択肢aは正しいです。

中程度の酸化能力を有しているのは中間筋となるため選択肢bは不適切です。

タイプIIx(b)は爆発的な力を発揮するため収縮速度が速い必要があるため選択肢cも正しいです。

余談

ネットで調べてみると筋線維と筋繊維の二つの言葉存在しています。戦前は繊維が主に使用されておりましたが、戦後を境に線維が正式な医学用語として認められるようになりました。そのためどちらが間違っているという訳ではありませんが、現代は筋線維が一般的です。

 

まとめ

速筋は糖質のみをエネルギーに変えますが、中間筋は遅筋としての能力も有しているため糖質だけでなく脂肪も代謝していきます。

このように筋肉一つとっても学べることは多く、今後のトレーニングや指導で活用していくことが出来てきます。

今回の問題がきっかけでNSCAや筋肉についてもっと知りたいと思って頂ければ幸いです。

それではまた次回まで!

 

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