健康志向の方が増えている昨今、パーソナルトレーナーは需要が高まっている職業です。パーソナルトレーナーになるために通過しなければならない面接では、トレーニングの技術だけでなく、さまざまなポイントをチェックされます。
パーソナルトレーナーになりたいけれど、「面接でどんなことを聞かれるか不安」「どのようなところを見られるのかわからない」といった疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
この記事では、パーソナルトレーナーの面接で見られるポイントやよく聞かれる質問をご紹介します。面接で不採用になるおもな理由も解説するので、ぜひ面接前にチェックして参考にしてください。
パーソナルトレーナーの面接で見られるポイント
パーソナルトレーナーの面接では、おもに以下のようなポイントを見られることが多いです。
- 持っているスキル・資格
- トレーナーとしての業務経験
- 身だしなみの清潔さ
- コミュニケーション能力
- 礼儀作法
それぞれ詳しく解説します。
持っているスキル・資格
パーソナルトレーナーは資格がなくてもなれる職業ですが、スキルや資格を持っていると面接官に強くアピールできます。即戦力となる人材を探している企業の場合、持っているスキルや資格によって優遇されるケースもあるでしょう。
たとえ持っている資格がトレーナーの業務に直結しないものだとしても、資格取得には努力が必要なため、継続的に努力できる人材であるとアピールできます。
また、同業種から転職する場合、または別業種からの転職の場合、いずれにしてもこれまでの社会人経験で培ったさまざまなスキルを、パーソナルトレーナーの仕事に活かすことが可能です。
トレーナーとしての業務経験
トレーナーとしての業務経験がある場合、どのような業務に携わってきたのか、トレーニング指導の経験をチェックされます。ご自身の強みをアピールすることで、採用につながりやすくなるでしょう。
なお、未経験でも入社可能なジムも多いですが、他の企業で業務経験があると採用において有利に働く傾向があります。入社後に手厚い研修が用意されているところなら、未経験でも安心して働きやすいです。
身だしなみの清潔さ
清潔感のある身だしなみは、パーソナルトレーナーに限らず、社会人として必要最低限のマナーです。とくに、パーソナルトレーナーはお客さまと近い距離で接するため、清潔感が重要視されます。
身だしなみが整っておらず清潔感がないと、お客さまの信頼を得られないかもしれません。面接でも身だしなみをチェックされるため、気を配る必要があるでしょう。
コミュニケーション能力
マンツーマンでお客さまとコミュニケーションを取りながら仕事をするパーソナルトレーナーは、コミュニケーション能力の高さが求められます。どんなに知識や経験が豊富でも、コミュニケーション能力がないと、お客さまに伝えたいことが伝わりません。
しかし、ご自身のコミュニケーション能力を、短い時間内で面接官に伝えることはなかなか難しいものです。そのため、面接では明るい挨拶、話し方、質問に対する返答の仕方などに気を配り、意識的にコミュニケーション能力をアピールしましょう。
礼儀作法
最低限の礼儀やマナーを守ることは、社会人として必要不可欠です。面接時の挨拶、敬語の使い方、言葉遣い、提出した書類の書き方など、礼儀作法がしっかりとしているかどうか確認されます。
とくに、パーソナルトレーナーはお客さまとマンツーマンでやり取りします。不快感を与えない話し方や言葉遣い、礼儀を身につけていなければ、顧客を獲得することが難しくなるでしょう。
パーソナルトレーナーの面接で多い質問6選
ここからは、パーソナルトレーナーの面接で聞かれることの多い質問をご紹介します。おもに面接では、以下のような質問をされることが多いです。
- これまでの経験を踏まえた自己紹介
- 自分自身の強み
- パーソナルトレーナーになりたいと思ったきっかけ
- パーソナルトレーナーとして活かせる資格や経験
- 前職の業務内容や取り組んだこと
- 入社後に企業へ対して貢献できること
事前にいくつか質問に対する答えを考えておくことで、スムーズに受け答えができるでしょう。
これまでの経験を踏まえた自己紹介
面接では、まず自己紹介を求められる場合が多いです。ご自身の経験や取り組んできたことを簡潔にアピールしてください。
たとえば、学生時代のアルバイト経験や持っている資格、トレーナーの仕事に活かせる強みなどを自己紹介に盛り込みます。パーソナルトレーナーとして働くなかで、これまでの経験をどのように活かせるか、ご自身なりの考えを伝えましょう。
自分自身の強み
自己PRと同様に、ご自身の強みはなにか、それを仕事にどのように活かせるかを問われることは多いです。面接で伝えられる強みの例には、以下のようなものがあります。
- 対人関係構築力
- コミュニケーション能力
- 専門的なスキル
- 向上心
- ヒアリング力
これらの強みを述べた後、どのように強みを業務に活かせるかアピールしましょう。
また、反対にご自身の弱みを問われるケースもあります。その場合は、弱みを伝えるだけでなく、前向きな言葉や長所に言い換えられると好印象です。
パーソナルトレーナーになりたいと思ったきっかけ
パーソナルトレーナーになりたいと思ったきっかけも、よく質問される項目のひとつです。
たとえば、「学生時代、怪我をして思うように身体を動かせないときにトレーナーさんにサポートしていただきました。その経験から、私もお客さまに寄り添い、目標達成のためのサポートができるトレーナーになりたいと思うようになりました。」など、ご自身の経験を交えると説得力が増します。
そのほか、友人がダイエットをした際トレーナーにサポートしてもらって成功していた、応援しているスポーツ選手とトレーナーの関係性が素敵だと感じたなど、周囲の方からの影響をあげることもおすすめです。
また、「人とコミュニケーションをとることが得意なので、お客さまと積極的にお話をし、運動やトレーニングを楽しいと思ってもらえるようなトレーナーになりたい。」というように、コミュニケーション能力や接客スキルをアピールするのも良いでしょう。
パーソナルトレーナーとして活かせる資格や経験
パーソナルトレーナーになるために必ず必要な資格はありませんが、資格を持っていると即戦力として採用されやすいです。資格を保持している場合は、どのような資格を取得しているかをアピールしましょう。
また、ジムやフィットネスクラブなどで働いた経験がある方は、どのように取り組んでいたかを伝えることが大切です。お客さまとのエピソードや経験談、やりがいなどを通して、パーソナルトレーナーへの熱意をアピールできます。
前職の業務内容や取り組んだこと
転職の場合、前職について聞かれることがあります。トレーナー関連の仕事だった場合は、どのようなトレーニング内容を教えたことがあるか、具体的内容を説明したうえで、業務へのやりがいや経験を伝えると良いでしょう。
トレーナー関連ではない仕事に従事していた場合は、接客、コミュニケーション、営業スキルなど、トレーナーとして働く上で役立つスキルや経験を中心に話すとアピールにつながります。
入社後に企業へ対して貢献できること
これまでの経験を活かし、どのように会社に貢献できるか、具体的なビジョンを持っているかを問われる質問も定番です。現状でご自身が会社に貢献できるポイントを述べるほか、入社後どのように成長して貢献したいか、具体的に伝えましょう。
この質問は、自己分析や企業研究をしっかりおこなっていないと答えられません。そのため、具体的にできることを知りたい場合のみならず、入社への熱意を図るために質問される場合もあります。
面接の逆質問ではなにを聞けば良い?
面接では、面接官から「なにか質問はありますか?」と問われ、逆質問をおこなうケースもあります。「とくに質問はありません」と答えることもできますが、逆質問はご自身の企業への興味や関心の高さをアピールできる絶好の機会です。
なにについて聞くか事前に考えておくことで、スムーズに逆質問ができます。続いて、定番の逆質問をご紹介します。
- 評価基準やキャリアアップについて
- 入社後の研修制度について
これらの質問をご自身に当てはめて考え、面接に備えましょう。
評価基準やキャリアアップについて
逆質問は、「どのような評価基準が設けられていますか?」「御社ではどのようなキャリアアップが可能ですか?」など、入社後のやる気をアピールできる質問がおすすめです。入社後に実績を上げて、企業に貢献したい気持ちを伝えましょう。
評価基準やキャリアアップに関する質問をすることで、給料や役職をアップさせる方法を事前に知ることもでき、入社後のビジョンを描きやすくなります。
入社後の研修制度について
「入社後、どのような研修制度が用意されていますか?」など、研修制度について質問することで、意欲の高さをアピールできます。入社後も継続的に学びの姿勢を忘れず、成長を目指す意志があると捉えられるでしょう。
研修制度の有無やカリキュラムは会社ごとに異なるため、どのような研修が用意されているのかは面接でしっかり聞いておきたいところです。未経験の場合、研修制度がしっかりとした企業を選ぶことで、より働きやすくなります。
面接で不採用になる理由として考えられること
しっかりと対策をして面接に望んでも、残念ながら不採用となる場合もあります。続いて、どのような理由で不採用になるケースが多いのか解説します。
- 第一印象が良くない
- 仕事に対する姿勢が欠如している
- 準備・勉強不足
不採用になる理由として考えられる上記のポイントを押さえ、面接に向けて対策をおこないましょう。
第一印象が良くない
第一印象が良くない場合、パーソナルトレーナーとしてふさわしくないと捉えられ、面接で不採用になるケースがあります。見た目に清潔感がない、きちんと挨拶ができないなど、面接官に悪い印象を与える行動や身なりをしていないか注意しましょう。
パーソナルトレーナーはカジュアルな接客を求められる場合もありますが、面接ではしっかりした言葉遣いや礼儀が大切です。面接官に対してもカジュアルな対応をすると、マナーがなっていないと捉えられる可能性があります。
仕事に対する姿勢が欠如している
パーソナルトレーナーとして仕事への姿勢が欠如している場合、面接で不採用となりやすいです。具体的に以下のような姿勢だと、面接官にあまり良い印象を与えられません。
- 仕事に対するやる気がない
- トレーナーとしての意欲が薄い
- 人と接することが苦手
- 無愛想でそっけない
パーソナルトレーナーはお客さまのことを第一に考え、運動やトレーニングをサポート、アドバイスをおこなう仕事です。仕事に対してあまりやる気が感じられないトレーナーは、お客さまの信頼も得られません。
準備・勉強不足
パーソナルトレーナーとしてここで働きたいと面接でアピールするためには、企業研究や準備が必要です。準備を怠ると、質問に対して明確な回答ができず、準備不足を面接官に見抜かれてしまう可能性があります。
「ほかではなく、なぜこのジムなのか」と質問されることもあるため、ウェブサイトなどに掲載されている情報を元にしたご自身の回答を準備しておきましょう。
また、「トレーニングが好き」という気持ちは、同じように面接を受ける候補者共通の思いです。その中で目立つためには、資格取得やこれまでの努力、実技経験のアピールがもっとも有効です。
そして、トレーナーとしての基礎知識が欠けていると、勉強不足と捉えられて不採用になる場合もあります。採用されるための準備は独学でも可能ですが、トレーナー専門のスクールに通うのもひとつの手です。独学だけでは学びきれない細かな部分まで、しっかり身につけられるでしょう。
まとめ
パーソナルトレーナーになるための面接では、コミュニケーション能力の高さや礼儀、これまでの経験など、さまざまなポイントを面接官にチェックされます。事前に企業研究や準備をしっかりとおこない、面接に備えることが大切です。
パーソナルトレーナーの面接でよく聞かれる質問はいくつかあります。この記事を参考に、どのように答えるか事前準備をおこなって採用を目指してください。
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